御言葉にかけるTOP時流随筆証詞TOPに戻る

主との出会い 〜ビジョンIII〜

執事 山下 弘


 ビジョンIIIがスタートしたのは、1988年のことです。教会は手狭になったため、新会堂建設の可能 性について調べてきましたが、この場所は風致地区で高さ制限などの規制が厳しく、大きな建設は不可 能であることがわかりました。また近隣に土地をあたってみましたが、適当なものはみつかりませんで した。そこで、1989年の総会で、条件は厳しくとも、この地で会堂を建て替えることとして歩み出し たところ、間もなく堺市から、この大仙の土地を公園用地として使いたいので、その代替地に近くのD 社の社宅後はどうかという話しがあり検討しましたが、やはりこの場所で会堂を建て替えるという結論 になりました。しかし主に信頼して行動すれば、必ず次のステップが示されるのです。1991年に堺市 から新たに若松台の土地が示されたのです。

 さて、私の結婚生活の前半は仕事一筋で、家事、育児、教育は全て妻に任せきりでした。今から思え ば主のあわれみでありましたが、仕事の方も順調に推移しており、まさしく自分の力でうまくいってい ると過信しておりました。ところが、73年のオイルショックによって、かつて経験したことのない困難 にみまわれ、今後どのように事業を展開すればよいのか、夜も眠れない程になりました。その時、教会 に行っていた妻が「あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します」というみことばを 通して祈ってくれたのです。妻は教会に行くようになって、まさしくその生活が180度変わっておりま したので、その妻の言葉が私の胸のうちにすっと入ってきたのです。このようなことがあったので、そ の後私も神を知りたいと願い、その1年後には洗礼を受けました。

 土地に関して堺市と交渉するにあたり「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識に頼るな、主が為し 遂げてくださる」、「あなたがたが渡って行って、所有しようとしている地は、山と谷の地であり、天の 雨で潤っている。そこはあなたの神、主が求められる地で、年の初めから年の終わりまで、あなたの神、 主が、絶えずその上に目を留めておられる地である。」という2つのみことばをファイルに貼って持ち 歩いておりました。主が導いてくださる地はどこですかと祈りながら、平安のうちに交渉にあたってま いりましたが不思議と助け手がおこされました。
若松台の土地は府企業局から堺市に移管された93年から本格的に交渉が始まり、その10月には、堺 市から提案がありました。当初、若松台の土地640坪すべてと大仙の土地150坪とを等価交換できると 考えておりました。ところが、大仙の土地と若松台の土地とは地価にそれほどの差がなかったため、若 松台の土地640坪を取得するには、大仙の土地を堺市に委譲した上で、更に若松台の土地約180坪分の 代金を支払う必要があるとのことでした。交渉では、常に真実をもってのぞもうと決めておりましたの で、当時、建設のための資金の積み立てを始めておりましたが、あくまでも建物のためのもので、土地 のための資金ではないということを正直に堺市の当初の責任者の方には伝えておりましたが、こちらの 事情などを伝えるため、市役所にまいりました。ところが、この土地の交渉に最初から係わっておられ た方とお会いし、その方が一緒に担当者のところまでついて行ってくださり、私が言いたいことを全て 私に代わって言ってくださったのです。堺市の担当者も当方の事情をよく理解してくださり、近日中に 新しく提案してくださることになりました。数日後、再度担当者のところへ行こうとしたところ、また もや市役所のエレベーターで当初の責任者の方と乗り合わせ一緒に交渉にあたってくださり、こちらの 希望を伝えることができました。2回ともたまたま会ったようですが、決して偶然ではない、主が働い てくださったのだと信じております。「不思議」なことをされるのが主であると感謝しました。 その2か月後に、堺市から、大仙の土地代金に物件移転に関する補償金をプラスするとの再提案があ り、臨時総会において市側の条件を受け入れ教会移転を決議したのです。実際に、大仙の土地を明け渡 すのは新会堂が完成する2年後でよいとのことで、新会堂の建設中は大仙の会堂が使用でき、かつてバ ルコニーを増築したときのように、礼拝堂が使用できずにどこか他の場所を捜すという必要がないわけ です。
ビジョンIIIの出発点に戻りますと、教会設立の40周年を記念する1992年に、新会堂を、という計 画でしたので、いわば足踏み状態が続いたわけですが、このように大幅に遅れたことも主のご計画であ り、主がすべてのことを働かせて益にしてくださったことでした。まず第一に自己資金が当初予定の91 年度に比べ96年度には2.6倍となり、その分余裕ができました。つぎに、建設コストが大幅に下がっ たのです。これは確かに主がこの時期に導かれたと信じるのです。そして金利も過去に例をみないほど 下がっており、建設に当たり借入金が必要ですが、ずいぶん負担が違ってきます。95年12月に工事着 手、その名を「不思議」と言われる主が助け手でおられます。96年12月に完成し、翌3月に献堂式を もちました。計画時から懸案の駐車場も隣接の市有地140坪を買い増すことができ、当初から祈ってい た800坪の用地がぴったりと与えられました。まさしく「権力によらず、能力によらず、わたしの霊に よって」と言われる主がこのことを成してくださったと感謝しています。


御言葉にかけるTOP時流随筆証詞TOPに戻る

Copyright(c) 2001 SAKAI EVANGELICAL CHURCH. All Rights Reserved.